【精油香水】簡単!香水の作り方と販売時の注意点|NATS LAB. | ヨシナナ夫婦と生活の知恵

【精油香水】簡単!香水の作り方と販売時の注意点|NATS LAB.

学校では習わない教養
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この記事では以下のことが学べます。

✓香水を販売するときに気をつける法律
✓香水を作る時の注意点
✓化学メーカーの研究員が考える香水作成の手順

精油香水を作って販売する

こんにちは、吉沢です。

この度『DESIGN ZOO TOKYO』というイベントで POP UP ストアを出店することになりました。

DESIGN ZOO TOKYO 会場

ストアで香水を販売するべく、いろいろと調べものをしておりました。

香水を販売する時の注意点や、香水を作る時の効率的な手順を学ぶことができたので、まとめて記事にしようと思います。

それでは早速見ていきましょう!!

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香水販売に関わる法律

香水には『化粧品』と『雑貨』の区分があり、区分によって気をつけるべき法律が変わります。

✓化粧品:肌につける場合。薬機法に該当する。
✓雑貨:肌につけることを目的としない場合。衣類用など。気をつけるのは PL 法のみ。

◯化粧品として (肌につける前提で) 販売する場合

『薬機法』の規制を受けます。

そのため、製造 & 販売に『化粧品製造販売業許可』と『化粧品製造販売届』が必要になります。

⇨『化粧品製造販売業許可』と『化粧品製造販売届』は、個人で取得するハードルが高く、実質的に OEM 会社に委託して製造してもらう必要があります。

吉沢
吉沢

フェイスオイルは薬機法の関係で、OEM会社に委託してるよ!

◯雑貨として販売する場合

『薬機法』の規制は受けないので、許可などを取得する必要はありません。
一方で、製造物責任 (PL) 法には配慮する必要があります。

※PL法:製造物の欠陥が原因で生命、身体又は財産に損害を被った場合に、被害者が製造業者等に対して損害賠償を求めることができることを規定した法律

香水で言うと『容器が破損していて中身が漏れる』ような事態が起きなければいいです。

⇨衣服用など『雑貨の区分』で、PL法を意識しながら販売すればOKです。

吉沢
吉沢

ストアの香水は雑貨として販売するゾ

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精油の配合量に関する注意点

香水は『精油』+『アルコール』で構成されており、香水全体に対して一つの精油が使える限界 (最大) 量が決まっています。

『精油』の種類ごとに配合量の上限が決まっているということです。

限界量の一例がこちら⇩

ローズマリー:3%
レモングラス:4%
ペパーミント:8%
サンダルウッド:10%
ラベンダー:16%
参考URL:https://www.timeless-edition.com/archives/9175

◯仮に精油濃度12%の香水を作る場合

OKな例:

  1. ローズマリー3% + レモングラス3% + ペパーミント6% + エタノール88%
  2. サンダルウッド8% + ラベンダー4% + エタノール88%

NGな例:

  1. ローズマリー4% + ラベンダー8% + エタノール88%
  2. ペパーミント12% + エタノール88%

となり、配合する精油ごとの限界量を超えないように気をつける必要があります。

配合量の上限一覧はこちらのサイトをご確認ください。

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研究員が考える香水の作成手順

香水を作成するときは、精油の揮発速度 (トップ〜ミドル〜ベース) のバランスが重要になります。

精油はその種類によって香り立ちの速さが異なります。

香り立ちの早い順にトップノート、ミドルノート、ベースノートと区分けされています。

トップノート:
 香水の第一印象となる香り。20分後程度まで香る。

ミドルノート:
 ハートノートとも呼ばれ、ブレンドされている香料がバランスよく香る、香水のメインの香り
 20分~2時間程度まで香る。

ベースノート:
 3時間以上香り、ゆっくりと消えていく。

精油全体の内、
トップノートは15%、
ミドルノートは30〜70%、
ベースノートは15〜55%

配合すると、良いバランスに仕上がると言われています。

図にするとこんな感じ↓

以上を踏まえ、香水は次の手順で作成するといいものができると考えています。

①トップノートの精油の中で、好きなものを1つ選ぶ

②ミドルノートの精油を何種類かブレンドし、好みの香りにする

③ベースノートの精油の中で、好きなものを1つ選ぶ

まず、トップノート1種類で香水の印象を決めます。

次いでミドルノートの精油を何種類かブレンドして香りの核を作ります

最後にベースノートの精油を1つ選びます。
ベースノートは、トップ〜ミドルが香っている間はあまり表に出てこないので、
好きな精油を残香に選べばいい感じに仕上がります。

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実際に香水を作成する

上記の方法で、実際に香水を作成しました。

香水のお題は『清潔感あふれるスタイリッシュな生活』です。

清潔感 & スタイリッシュなので『キリッとしたフローラル』なイメージで香りを作っていきます!

①トップノートの精油選び

キリッとしたトップノートの精油には以下のものがあります。

・ローズマリー (シネオール)
・ライム
・ユーカリ
・ペパーミント
・ジンジャー

吉沢
吉沢

『シネオール (沸点177℃)』や『リモネン』が主成分のものが多いよ〜

第一印象に、

『やや柑橘味がほしい時』はライム、
『とりあえずキリっとすればいい時』はミント & ユーカリ、
『キリッと感を強くしたい時』はローズマリー & ジンジャーといったところ。

今回はペパーミントを選択しました!

入れる量は10%にしました。

吉沢
吉沢

ペパーミント10%、決定!

②ミドルノートのブレンド精油作成

さて、ここが一番の肝となります。

『キリッとしたフローラル』の内、キリッとはミントが担います。
つまり、ミドルノートでふんわりフローラルに仕上げる必要があります。

フローラル or ふんわりしたミドルノートの精油には以下のものがあります。

・クラリセージ
・ラベンダー
・ローズ
・ローズゼラニウム
・フェンネル
・クローブバット (ベース寄り)
・イランイラン (ベース寄り)

『弱めのフローラル』ならクラリセージ、
『無難にいく』ならラベンダー、
『強めのフローラル』ならローズ & ローズゼラニウム、
『ふんわり甘さを足す』ならフェンネル & クローブといったところ。

今回は弱めフローラルで、若干甘さを足そうと考え、

『クラリセージ35%、ラベンダー25%、クローブ10%』を選びました!

吉沢
吉沢

ミドルブレンド合計70%、決定!

③ベースノートの精油選び

ベースノートは、トップ〜ミドルが香っている間はあまり表に出てこないので、

香水のイメージから離れすぎない、好きな精油を選べばいいです。
(※こだわる場合は、ベースノートでまとめて調香しましょう!)

ベースノートの精油には以下のものがあります。

・サンダルウッド
・シダーウッド
・ベチバー
・ミルラ

樹木系の香りが多いです。

今回は、清潔感というイメージ合う、個人的に好きなサンダルウッドを選びました!

残りの精油は20%なので・・・

吉沢
吉沢

サンダルウッド20%、決定!

④香水に仕上げる

①〜③で、精油の内訳が以下のように決まりました。

『ミント10%、セージ35%、ラベンダー25%、クローブ10%、サンダルウッド20%』

また、今回は『精油15%、エタノール85%』で香水を作成します。

したがって、精油15%に精油の内訳を反映すると、以下のような組成になります。

ミント:2.00%
セージ:5.25%
ラベンダー:3.75%
クローブ:2.00%
サンダルウッド:3.00%
エタノール:85%

※このタイミングで各精油が限界配合量以下であることを確認しましょう。

後は混ぜるだけで・・・完成!!

100均の容器に入れて完成しました。
吉沢
吉沢

きりっとふんわりしたいい香り〜

まとめ

いかがでしたか?

香水の作成手順、気をつけるべきポイント、販売するのに必要な法律がつかめましたでしょうか?

香りは本当に生活を豊かにしますので、もっとアロマの文化が広まるといいなぁ、、と思っています。

これからもよろしくおねがいします!

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