国民病の認知症に対する予防策を知っておきましょう
増え続ける認知症
平均寿命が伸びているにもかかわらず、健康寿命が伸び悩んでいる日本。その大きな原因である、様々な病気への罹患。その中でも、現在、6人に1人が罹患していると推察されているのが「認知症」です。(参照:内閣府「平成29年度版高齢社会白書」‐65歳以上の認知症患者の推定者と推定有病率)
様々な記事で、脳の老化や認知症を防ぐ食事や健康法をお伝えしていますが、そもそも「認知症」とはどんな病気なのか、発症するとどんなリスクがあるのか、ここで一度整理しておきたいと思います。
アルツハイマー病は認知症の一種。
認知症には4種類あります。
①アルツハイマー型認知症
②脳血管性認知症
③レビー小体型認知症
④前頭側頭認知症
よく聞く、アルツハイマー病も認知症の一種で、認知症患者の半数以上がアルツハイマー型です。
アルツハイマー型認知症は以下のように進行する病気です。
1. アミロイドβが脳内に蓄積する。
2. 蓄積したアミロイドβ同士がいくつか引っ付く(オリゴマー形成といいます)
3. オリゴマーが神経細胞を攻撃し、老人班というシミを形成
4. タウというたんぱく質が神経細胞から剥離、凝集して神経細胞を更に攻撃
この 1〜3 のどこかを抑制することが、アルツハイマー予防に繋がります。
具体的な対策は睡眠の質改善や食生活の見直しです。
例えばウコンのクルクミンはアミロイドβの蓄積防止効果があるよ
はじめに海馬領域の萎縮が始まり、短期記憶が失われていく(ご飯を食べたのに、食べたことを忘れる等)。次に前頭葉の萎縮が起こり、長期記憶や判断能力が失われていくことになる。悲惨だね。
脳血管性認知症は、脳血管に何らかの傷害が発生し、脳内にうっ血し、その周辺の神経細胞が死滅することで引き起こされる。
⇨動脈硬化や高血圧が主な原因であり、こちらもやはり生活習慣の影響が大きい
この内③と④の原因は未だ未解明であるとのこと。
もの忘れと認知症の違い
そもそも、「歳をとるともの覚えが悪くなるから、単なる老化じゃないのかな?」と、認知症と老化の区別がつかない人も多いかと思います。
認知症と老化によるもの忘れの決定的な違いは、認知症は「進行する」ということです。また、物事を一部分ではなく、丸ごと忘れてしまうことも特徴で、そもそも忘れている自覚がないことが大半です。
そして、だんだんと判断力も落ちていき、一人では生活が困難になってしまいます。
「ただのもの忘れかな?」と思っても、症状がだんだんと重くなっていくようでしたら、認知症の疑いがあります。
認知性は恐ろしい病気ですが、食事や生活習慣の改善で、発症する確率を下げていくことができます。
一緒に健康生活をして、認知症にならない体作りをしていきましょう!