オルナのオーガニックヘアオイルの全成分を化学者が解説
ネットで超高回転の大人気商品、「オルナ|オーガニックヘアオイル」の全成分と効果を分析していきたいと思います。
近年、オーガニックや自然系を謳う商品が数多く登場しておりますが、中には全然ナチュラルじゃないチープな製品もありますよね。
そんなオルナヘアオイルの正体を、化学者が徹底的に解析していきたいと思います。
オルナヘアオイルが気になる方、購入を考えている方の参考になれば幸いです。
オーガニックヘアオイルの全成分
最初にオーガニックヘアオイルの全成分をご紹介します。
シクロペンタシロキサン、ジメチコノール、パルミチン酸エチルヘキシル、セラミドNP、オレンジ果皮油、ラベンダー油、ティーツリー葉油、ダイズ油、マカデミア種子油、メドウフォーム油、アルガニアスピノサ核油、オリーブ果実油、コメ胚芽油、ヘーゼルナッツ油、シア脂油、アボカド油、ホホバ種子油、ツバキ種子油、ブドウ種子油、アーモンド油、シア脂、ニンジン根エキス、月見草油、カニナバラ果実油、グレープフルーツ果皮油、エンピツビャクシン油、アトラスシーダー樹皮油、ニオイテンジクアオイ油、セイヨウハッカ油、アトラスシーダー樹皮油、ベルガモット果実油、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、安息香酸アルキル(C12-15)、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
・・・はい。
成分に詳しい方は既に感づかれたと思いますが、一応突っ込んでおきます。
こんな成分でオーガニック名乗ってんじゃねえよ!!
これらの成分を配合目的ごとに分けると以下のように分類できます。
【基材】
シクロペンタシロキサン、ジメチコノール、パルミチン酸エチルヘキシル
【香り成分】
オレンジ果皮油、ラベンダー油、ティーツリー葉油、、ニンジン根エキス、カニナバラ果実油、グレープフルーツ果皮油、エンピツビャクシン油、アトラスシーダー樹皮油、ニオイテンジクアオイ油、セイヨウハッカ油、アトラスシーダー樹皮油、ベルガモット果実油
【その他の成分】
セラミドNP、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、安息香酸アルキル(C12-15)、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
【広告ために?僅かに入ってる成分】
ダイズ油、マカデミア種子油、メドウフォーム油、アルガニアスピノサ核油、オリーブ果実油、コメ胚芽油、ヘーゼルナッツ油、シア脂油、アボカド油、ホホバ種子油、ツバキ種子油、ブドウ種子油、アーモンド油、シア脂、月見草油
正直、悪意がある製品ですよ、これ。
これらの成分について、順に詳しく見ていきましょう!
基材|まさかのシリコンまみれ
この商品の土台となる材料がこちら↓
【基材】
シクロペンタシロキサン、ジメチコノール、パルミチン酸エチルヘキシル
シクロペンタシロキサン・ジメチコノールは「合成されたシリコン系」の基材です。
また、パルミチン酸エチルヘキシルは「合成」ワックスです。
オーガニックとは・・・・?
成分表示から読み取ると、これらの成分で95%以上を構成していると思われます。
※成分表示には細かなルールが決められています。今回の場合セラミドNPより後に書かれた成分は全て1%未満の配合量と推察できます。
別に、シリコンや合成ワックスは悪い成分ではありませんが「これでオーガニックを名乗るのはどうなの??」と思わされる成分構成です。
成分の品質云々以前に、企業の信頼性を疑ってしまうような製品です。
香り成分
続いて香り成分がこちら↓
【香り成分】
オレンジ果皮油、ラベンダー油、ティーツリー葉油、ニンジン根エキス、カニナバラ果実油、グレープフルーツ果皮油、エンピツビャクシン油、アトラスシーダー樹皮油、ニオイテンジクアオイ油、セイヨウハッカ油、アトラスシーダー樹皮油、ベルガモット果実油
スイートオレンジやラベンダーなど、植物の精油が使用されており、自然ないい香りがすると思います。
これでオーガニックと言っているのかもしれませんね
香りだけは、良い商品なのではないでしょうか?
その他の成分
その他の成分として、以下の物が配合されています。
【その他の成分】
セラミドNP、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、安息香酸アルキル(C12-15)、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
セラミドNP
「人型セラミド」の一種です。ぱさつく髪の保湿をする効果が期待できます。
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
ビタミンCを油に溶けるようにした成分です。
酸化防止剤として添加されていると思われます。
安息香酸アルキル(C12-15)、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
光沢を付与する成分です。
シリコン系の基材でツルツルにした上、これらの成分で光沢を演出しているのだと思います。
僅かに入ってる広告のための成分
【広告ために?僅かに入ってる成分】
ダイズ油、マカデミア種子油、メドウフォーム油、アルガニアスピノサ核油、オリーブ果実油、コメ胚芽油、ヘーゼルナッツ油、シア脂油、アボカド油、ホホバ種子油、ツバキ種子油、ブドウ種子油、アーモンド油、シア脂、月見草油
この商品の宣伝文句に「25種類の天然植物オイルを配合」というのがあり、それを書きたいために入れていると考えられる成分です。
成分表示から読み取ると、配合量は極微量で効果は期待できません。
※成分表示には細かなルールが決められています。今回の場合セラミドNPより後に書かれた成分は全て1%未満の配合量と推察できます。
消費者をなめてるな〜
私が一番嫌う、消費者をなめた商品だと思います。
ひろゆきさんの言葉を借りると「バカを騙して稼ぐビジネス」そのものと言えるかもしれません。
成分評価のまとめ
以上、オーガニック(?)オイルの成分を解説しました。
各成分の評価をまとめると以下のようになります↓
①基材:
シリコンと合成ワックス。
悪い成分ではないが、オーガニックとは?
②香り成分:
全部精油で自然な香り
③その他の成分:
普通
④広告のための成分:
消費者をなめるな
香りだけはいい、他は普通といった商品なのではないでしょうか?
ということで・・・
オルナ|オーガニックヘアオイル
成分評価:★★★☆☆
企業の信頼:☆☆☆☆☆
安物の成分を使って、消費者のミスリードを誘う商品。
企業は信頼できないが、成分の品質自体はそんなに悪くない。
気になる方は使ってみても良いかもしれませんが・・・
こういう企業にお金が流れるのを、私は快く思いません。
オーガニックとは・・・。