老けたくない人必見!老化の原因「糖化」
歳を取るごとに進む「老化」という現象。
この「老化」の原因をご存知でしょうか??
実は現在、「酸化」と「糖化」が老化の原因だと言われています。
(「牧田 善二『老けたくないなら「AGE」を減らしなさい カラダが糖化しない賢い生活術』,SBクリエイティブ,2012年 」より )
酸化については、「抗酸化作用」という言葉と共に認知度が高まってきていると思います。
「酸化」はこちらの記事で詳しく解説しているように、呼吸で取り込んだ酸素によって体内が錆びる現象のことです。
今回は、酸化と対になる老化の原因「糖化」について詳しく解説していきます!
「糖化」とは AGEsが生まれる現象のこと
実は、たんぱく質は、糖質と反応 (糖化) して結びつくことができます。
たんぱく質と糖質が結びつく反応のことを「メイラード反応」といい、くっついたもののことをAGEsと言います。
たんぱく質のN末端とケト型の糖が反応してAGEsになるよ
このAGEsは「終末糖化産物」とも呼ばれる老化物質で、
AGEsは体内に蓄積していき、お肌シワやシミなど、見た目の老化の原因になります。
がんや高血圧、動脈硬化、認知症など様々な病気の発症リスクを高めることも分かっています。
最近だと、レビー小体型認知症の原因物質「レビー小体」の正体がAGEsだと判明しましたよね。
危険なAGEsを体に蓄積させないために以下のことが大切になります。
①AGEsを多く含む食品を避ける
②血糖値に注意する
③AGEsを減らす食品を食べる
それぞれ順に解説していきましょう!
AGEsを多く含む食品を避けよう
お肉の照り焼き、ホットケーキなどを焼いたときできるおいしそうな焦げ目。
実はこの焦げ目の正体・・・
「メイラード反応」により生成したAGEsなのです。
残念ながら茶色い焦げ目がついた食品は、非常に多くのAGEsを含有しています。
さらにこの AGEs、調理方法によって発生量が著しく変化します。
揚げ物は最悪、焼き物は控えめに、茹でるか生での調理だとAGEsは少なくすみます。
「AGEsを多く含む食品を避ける」とはすなわち、「揚げ物や焼き物を控える」ということになります。
昔、「焦げたお肉を食べるとがんになる」と言われたけど、こういうことだったのか。。。
きつね色に焼きあがったお肉やパンなどは香ばしく、とても食欲をそそりますが、なるべく低温調理でじっくり火を通していく方が良いでしょう。。
お肉は低温調理すると固くなりにくく、味も染み込むのでオススメ!
ちなみにAGEs関連で最悪の食べ物は「アメリカンドック」です。
血糖値が糖化速度に影響する
「なるほど、焦げたものを食べなければいいのか!」
というと、それだけではありません(笑)。
「糖化」は調理過程だけでなく、体内でも起こります。
体内では体温などの熱により、糖質とタンパク質が反応します。
体は主成分がタンパク質なので、摂取した糖質によって「体の糖化」が進むことになります。
体の糖化速度は「摂取した糖質の種類」や「血糖値」に依存します。
糖質の種類として、特に果糖はぶどう糖の5倍〜10倍糖化が進行しやすいことが分かっています。(「ロバート・H・ラスティグ、 中里 京子,『果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?』,ダイヤモンド社,2018年」より)
清涼飲料水に多用される「果糖ぶどう糖液糖」は悪魔の液体です。
血糖値が高い、すなわち血液中のぶどう糖濃度が高い程糖化反応も速くなります。
血糖値を上げやすい高GI値・高GL値食品は、太るだけでなく老化促進の要因にもなってしまうことが分かります。
流行の「糖質制限」は2つの意味で健康的な生活と言えますね!
AGEsを減らす食品を食べよう
ここまでの解説で AGEs の怖さについては十分に理解して頂けたかとおもいます。
AGEsの対策になる食品はないのか?!と思ったそんな人へ・・・
実は、AGEsを減らしてくれる成分があります。
それは「カルノシン、酢酸、クエン酸、スパイス類」などです。
以下のような食品に豊富に含まれます。
・カルノシン:「ウナギ」「鶏肉」「マグロ」
・酢酸:「お酢」「リンゴ酢」
・クエン酸:「レモン」「うめぼし」
・抗AGE作用が特に高いスパイス:「シナモン」
実際、「酢漬けにしてから肉を調理するとAGEsを半分以下に抑えられる」と『医者が教える最強の食事術』著者の牧田善二さんは述べています。
ヨシナナ家では味付けは大体スパイス、サラダや魚にはレモン汁をかけるようにしてるよ!
これらの食品を潤沢に取り入れてみてください!
まとめ
いかがでしたか?
この記事を読んで、『バクバク食べていたポテチを控えよう』『レモン汁を買ってみよう』『スパイス料理に挑戦しよう』など、思っていただけると幸いです。
さて、どうしてこんなにも人間の欲求と、身体への影響が真逆なのか・・・
『良薬口に苦し』とは、よく言ったものだなと思います。
これからも一緒に健康生活、頑張っていきましょう!