「疲れた時の甘いもの」って効果ある?本当におすすめなのは何? | ヨシナナ夫婦と生活の知恵

「疲れた時の甘いもの」って効果ある?本当におすすめなのは何?

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疲れたときにやりがちな「糖分補給」

仕事や勉強で疲れたとき、「糖分補給だ!」といって、甘いチョコや飴をお供に作業をした経験、誰にでもありますよね。

また、「お疲れ様です!」と周りの人から差し入れで甘いお菓子などをもらうことも結構ありませんか??

七瀬もよく、夕方になるとチョコやグミをお供に「仕事のもうひと踏ん張り!」していました。(笑)

お菓子はおいしいし、気持ち的にはリフレッシュできたり、気合いが入るかもしれないですが、果たしてこれって、本当に脳の栄養補給になっているんでしょうか?

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疲れた時に不足しているのは「糖分」ではない!

脳の唯一の栄養源は糖質だから糖質を食べて脳にエネルギーを送ろう!というフレーズをよく見かけますが、実はこれ、3つの観点で間違っているのです。

  • 現代日本の食生活で糖質が不足することなどありえない
  • 血中の糖濃度は代謝 (糖新生やグリコーゲンの分解など) によって厳密に調整されている
  • 糖質以外にも脳の栄養源にものがある (3−ヒドロキシ酪酸に代表されるケトン体類)

まず1つ目、断言します、現代の食生活で糖質が不足することはありません。

脳が1日に使用する糖質量は100g (「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書より) と言われていますが、

毎食の白米、パン、麺類、お菓子・・・日本人は1日あたり320グラム程度の糖質を摂取しています。

ので、糖質が足りない!たべなきゃ!という理論は成り立ちません

2つ目、血中の糖濃度は調節されています。

我々は、摂取した糖質をグリコーゲンや脂肪として蓄積するのですが、

血糖が少なくなってくるとグリコーゲンを分解して糖質に変換します。

また、グリコーゲンを使い切ると、今度は脂肪や筋肉を使ってぶどう糖を合成します。

吉沢
吉沢

生化学では『糖新生』というよ!

このように、血中の糖質濃度は様々な機構によって一定に保つようにできており、脳へのエネルギーが不足することは基本的にありません。

吉沢
吉沢

血糖値を一定に保つ!ということが大事なのです

3つ目、糖質以外にもケトン体と呼ばれる脳の栄養源があります

ケトン体は体内の糖質が枯渇した時、脂肪を分解して合成されます。

ので、糖質をカットすると体脂肪がどんどんケトン体として使われていきます。

最近流行りのロカボはこの効果を期待しているんですね。

ケトン体が脳の栄養源になるおかげで、糖質制限をしていても脳が働かなくなることはありません

以上、長くなりましたが「糖質を食べて脳にエネルギーを送ろう!」は完全に誤解です。

お菓子を口にしたときに出てくるやる気は、エナジードリンクと同じ原理です。

血糖値の急上昇によりドーパミンという快楽物質が放出された一時的な興奮状態に過ぎません。

この糖分が切れた際にやる気がさらに低下する恐れがあるのでご注意ください!

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疲れた時におすすめな食べ物

疲れているときに本当に不足しているのは、ビタミンミネラルといった栄養素、か睡眠です。

糖質を摂取していても、それをエネルギーに変換するためにビタミンB1やミネラル類が必要なんですよね。

それらの栄養が足りず、糖質からうまくエネルギーを取り出せない方がいるみたいです。

じゃあ、ビタミンを含んだ栄養ドリンクを飲んで疲労回復だ!

という考えは一度待ってください!

栄養ドリンクには加えられたビタミン以上に余計な添加物や糖分が多く含まれています。

また、サプリメントのような単一ビタミンの過剰摂取はビタミンバランスを崩す恐れもありあまりオススメできません。。

疲れたときには、お菓子や栄養ドリンクではなくビタミンやミネラルを豊富に含む「ナッツ類」や、天然塩などを口にするのがオススメです!

吉七
吉七

吉七家ではクルミとアーモンドを常備しているよ

良かれと思って甘いお菓子を差し入れしていた皆様も、これからは栄養なナッツに変えてみましょう!

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