【成分解析】N.(エヌドット)ポリッシュオイルの成分を分析してみた|ヨシナナ生活研究所 | NATS LAB.

【成分解析】酸化しやすい?N.(エヌドット)ポリッシュオイルの成分を徹底分析|NATS.

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バズり商品!エヌドットポリッシュオイルは酸化しやすい?

こんにちは。七瀬です。

流行の濡れ髪が作れるスタイリング剤として、大ブームを巻き起こしたコチラのオイル。

見たことある方&使っている方、結構多いのではないでしょうか??

七瀬
七瀬

七瀬も2,3年前に美容院でオススメされて買ったワww

でも、実際に成分がいいか悪いか、よくわからないですよね・・・

今回は、化学研究員監修の下、このオイルの実態に迫ってみたいと思います。

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エヌドット ポリッシュオイル とは?

始めに、エヌドットポリッシュオイルの基本情報を確認します。

このオイルは業務用・プロ用のヘアケア製品メーカー「ナプラ」の製品です。元々は「サロン用」の商品として販売されていました。

ネット通販の影響でこうしたサロン用商品を自宅で使う人が増えましたよね。

以前紹介した人気商品「プロダクトワックス」もサロン用でした。

そしてこのオイル、天然由来成分100%で作られていてお肌の保湿オイルとしても使用できるらしい。

美容師さんにも、

美容師のお姉さん
美容師のお姉さん

「ボディオイルとしても使えるんですよ!」

と言われ、

ボディクリームの代わりにも使えるかも!」と七瀬は購入しました。

結局、体には使っていなかったのですが、髪への使用感が気に入ってよく使っていました。

髪の広がりやボリュームを抑えつつ、べたつかずに艶感を出せる感じがします。

その頃は成分に疎かったので、美容師さんを信じて使っていました。

ですので、何が入ってるのか見たことがありませんでした。

果たしてこの商品の成分は本当に優良なのでしょうか、、、??

現役化学研究員と一緒に改めて見ていきたいと思います!

現役研究員
現役研究員

よっしゃー!!

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エヌドットポリッシュオイルの成分

まず、オイルの全成分を見てみましょう。

全成分

ゴマ油、サフラワー油、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、シア脂油、マンダリンオレンジ果皮油、オレンジ果皮油、ベルガモット果実油、パルマローザ油、ビターオレンジ葉/枝油、アルテミシアパレンス花/葉/茎油、トコフェロール、香料

ぱっと見、「香料」以外は合成化合物がなくナチュラルな成分です。

体にも使えるというだけあって、優しい成分で出来ているのでしょうか。

なお、研究員目線で成分を分類すると、以下の3つに分けることができます。

  1. ベースオイル
  2. エッセンシャルオイル
  3. その他(トコフェロール・香料)

それぞれ順に見ていきましょう!

ベースオイル

ベースオイル

ゴマ油、サフラワー油、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、シア脂油

ベースとして使われているのが上記の5種類。含有量順に表記されています。

こちらの記事でも説明しましたが、オイルは脂肪酸組成を見ればその性質が分かります。

最初に、上記のオイルの脂肪酸組成をみてみましょう。

▼ベースオイルの脂肪酸組成

吉沢
吉沢

コレ、、は・・!

七瀬
七瀬

????(この表、何回見ても何が何やら、、、。)

吉沢のような現役研究員は表を見ただけで油の質が分かりますが、

七瀬のように化学に馴染みのない人はなにがなんだか・・・。
そんな人に向け、簡単に説明したいと思います!

油の性質を理解するためには、『二重結合の数』と『炭素の数』に着目します。
(なお、油の基本構造と二重結合はこちらで解説してます。理解のため先にお読みください)

これらは油の『酸化安定性』と『使用感』に影響します。図にすると↓のような関係にあります。

炭素の数と油の質感
二重結合の数と油の酸化安定度&質感

つまり、『炭素が多いほど固く』なり、『二重結合が多いほど柔らかく&酸化に弱く』なります。

これを踏まえた上で、個々の油について説明していきましょう。

①ゴマ油 (セサミオイル)

ごま油の脂肪酸組成はほとんど以下の2種類から成り立っています。

オレイン酸 (炭素18個, 二重結合1個):約40%
リノール酸 (炭素18個, 二重結合2個):約45%

オレイン酸は、皮脂に最も多く含まれる脂肪酸で、
二重結合が1個&炭素が18個なので、『比較的酸化に安定&質感はやや柔らか』な成分です。

リノール酸も皮脂にある程度含まれる脂肪酸で、
二重結合が2個&炭素が18個なので、『酸化安定性が低い&質感が柔らか』な成分です。

このように、質感の柔らかな成分で構成されているので使用感は良好なのですが、、、

リノール酸はオレイン酸の10倍酸化が速く、それが半分近く入っているので酸化による肌へのダメージが懸念されます。

まとめると、ゴマ油は『使用感は良いが酸化安定性に疑問が残る成分』となります。

②サフラワー油

サフラワー油の脂肪酸組成は以下の通りです。

オレイン酸 (炭素18個, 二重結合1個):約17%
リノール酸 (炭素18個, 二重結合2個):約73%

ほとんど全てリノール酸からできています。

したがって『使用感は柔らかだが非常に酸化に弱く正直使いたくない成分となります。

なお、ハイオレイックタイプだった場合は以下。

オレイン酸 (炭素18個, 二重結合1個):約78%
リノール酸 (炭素18個, 二重結合2個):約14%

『使用感は重めで若干酸化に弱い成分となります。

③ひまわり種子油

ひまわり種子油の脂肪酸組成はコチラ。

オレイン酸 (炭素18個, 二重結合1個):約31%
リノール酸 (炭素18個, 二重結合2個):約58%

ゴマ油とサフラワー油の間くらいの成分になっています。

『使用感は柔らかだが酸化に弱くあまり使いたくない成分となります。

なお、ハイオレイックタイプだった場合は以下。

オレイン酸 (炭素18個, 二重結合1個):約84%
リノール酸 (炭素18個, 二重結合2個):約8%

ほとんど全てオレイン酸で『使用感は重めで比較的酸化に強い成分となります。

①〜③までをまとめると、オレイン酸とリノール酸から成り立つオイルが基本であり、『酸化安定性は低めだけど使用感はいい』という、使用感を重視した製品であることが読み取れます。

また、酸化安定度の低い油は『乾性油』といい、酸化反応によって被膜化する性質があります。

⇨ポリッシュオイルの『パラッとしてベタつかない』使用感は、酸化皮膜によるものだと考えられます。

④ホホバ種子油

ベースオイルの中でホホバ種子油だけは構造が異なります。
(”脂肪類“ではなく”ワックス“という構造をしています)

ホホバ以外の4つはコッチ
ホホバはコッチ

ホホバオイル中の脂肪酸とアルコールは『炭素数が 20 or 21個』、『二重結合が1個』のものが主成分です。

ペタッと表面をコーティングしつつも柔らかい使用感をしており、『ぬれ髪作りの鍵となる材料』であることが読み取れます。

実際ホホバオイルだけを髪に塗った場合、束感とぬれ感がいい状態に仕上がります。
少しベタつきますが。

酸化安定性も比較的高く、良い材料です。

⑤シア油脂

シア油脂の脂肪酸組成はコチラ。

オレイン酸 (炭素18個, 二重結合1個):約47%
ステアリン酸 (炭素18個, 二重結合0個):約41%

ステアリン酸は、皮脂にほとんど含まれない脂肪酸で、
二重結合が0個&炭素が18個なので、『酸化の心配がない&ペタッっとした質感』の成分です。

髪や皮膚に浸透しにくく表面に残りやすいため、フタをするような作用があります。
髪のツヤ感の鍵になる材料』であることが読み取れます。

酸化安定度も極めて高く、良い材料です。

ここまでのまとめ

エヌドットポリッシュオイルは、『酸化安定性は低けどさらっと&パラっとした使用感』を出せるゴマ・サフラワー・ひまわり油をベースに『髪の濡れ感&束感』をホホバ、『髪のツヤ感』をシア油脂で演出している。

エッセンシャルオイル (精油)

エッセンシャルオイル

マンダリンオレンジ果皮油、オレンジ果皮油、ベルガモット果実油、パルマローザ油、ビターオレンジ葉/枝油()、アルテミシアパレンス花/葉/茎油

ビターオレンジ葉/枝油(成分名称)= プチグレイン(精油名称)

エッセンシャルオイルは植物由来の香り成分のことです。

この商品は『マンダリンオレンジ&ベルガモットの香り』と表記されており、

その香り成分として、上記の精油が使われています。

植物由来の自然な香りで、香りづけに使うにはとてもいいと思います◎

また、精油には美肌効果や精神鎮静作用などもあり、その点も高評価。

なお、柑橘系の精油は「光毒性」に注意が必要です。
光毒性とは『紫外線に当たると毒性を発する』ことで、柑橘系はその原因となるクマリン系の成分を含むことが多いです。

上記の精油ではベルガモット精油が該当します。
(フロクマリンが含まれています)

ベルガモットからフロクマリンを除いたベルガモットFCFという種類の精油もあるのですが、この商品にそれが使われているのか成分表からはわかりません。

なので、日中の使用は避けた方が安全かもしれません。

その他 (トコフェロール、香料)

その他

トコフェロール、香料

最後に、残った上記の二つについてです。

■トコフェロール

トコフェロールとはビタミンEのことです。「酸化防止剤」として品質保持のため多くの化粧品に使われています。

化学合成されたもの (DL体) と天然由来 (D体) のものがありますが、皮膚刺激の心配はありません。


この商品は100%天然由来成分とのことなので、小麦胚芽や大豆から抽出したD体トコフェロールが使われていると思います。

参考:https://cosmetic-ingredients.org/antioxidants/3219/

■香料

香料には、有機合成して人口的につくられた「合成香料」と、植物などから抽出した「天然香料」があります。

天然香料は『動物性香料』と『植物性香料』があり、『植物性香料』はエッセンシャルオイルのことです。

この商品は100%天然由来成分なので、天然香料のいずれかが使用されています。
(が、何が使われているかまではわかりません・・・)


ちなみに、化粧品の成分表記のルールは以下のように定められており、

配合量の多い順に記載して、配合成分1%以下は順不同で記載する。

(参考:https://www.yakujihou.com/rule/5-ag/

精油類・トコフェロール・香料の配合量は1%以下と考えられるので、香料と精油のどちらが多く配合されているかはわかりません。

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「エヌドットポリッシュオイル」の成分評価

エヌドットポリッシュオイル
成分評価:★★★☆☆
 使用感は最高だが注意が必要

天然香料・エッセンシャルオイルでの香り付けは高評価。ただ、酸化に弱い脂肪酸の植物油で構成されており、油の酸化による肌や髪へのダメージが心配です。

特に、日光を浴びる場合は注意が必要です。

七瀬
七瀬

光が当たると酸化が促進されるヨ!

一方、酸化皮膜による使用感の良さがウリの商品でもあるので、使用感を取るか髪のダメージを取るかといった感じになります。

七瀬
七瀬

使用感はほんとうに素晴らしい・・・

ということで、「ここぞ!」と言う時のスタイリングだけに使うなど、場面を絞った方がいいと思います。

七瀬
七瀬

どんな場面よそれ。

ちなみに、、以前紹介した「プロダクトワックス」の成分評価は

プロダクトワックス
成分評価:★★★★★  超優秀!

吉沢
吉沢

これは食べられそうな感じだったね。

プロダクトワックスの成分と作り方はコチラの記事で紹介しています↓

プロダクトワックスはヘアバームなのでポリッシュオイルとは用途は違いますが、髪へのダメージをきにするならプロダクトワックスの方がオススメ!

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