ライブ配信で配信用機材を揃える前に読む記事
本日はコスパのいいライブ配信の機材についてご紹介していきます。
さて、私吉沢、1ヶ月程前からライブ配信なるものに挑戦してみています。その中で、マイクやミキサーといった音響周りの機材を整えている配信の方が見ていて気持ちいいな〜ということを感じています。
なんと言うか、配信全体としてエンターテインメントの空間に仕上がるんだよね。
そこで、人生初ライブ配信機材を整えることに決めたのですが・・・
機材が全くわからない!!(笑)
とりあえずマイクが必要なのは分かったのですが、、、他に何の機材が必要か?スペックはどうなのか?接続するために必要な端子は?コスパは?と、分からないことだらけでした。
と、いうことで初心者がコスパよく良い配信環境を整えるための機材を選び抜いて紹介することにしたよ。
記事の最後に質のいい配信のために必要な、コスパのいい機材の具体的な製品名を列挙しますので、「とにかくいい配信環境を整えたい」という方はそちらの商品をぽちっとすればOKです。
では早速、配信環境をコスパよく整えるための方法を見ていきましょう!
配信環境を整える①|配信にあると嬉しい機材一覧
初めに、理想的な配信環境の全体像を確認していきましょう。全体像を図にするとこんな感じ↓
矢印の方向に音の情報が流れていくイメージです。大体7つの機材を使って配信環境を整えていく形になるんですよね〜〜
それぞれざっくり説明するとこんな感じの機能をもった機械です↓
・配信用スマホ:
Iphone か Android。Android の方がコスパが良いが Iphone の方がカメラの画質が良かったり、配信アプリのアップデート面で優遇されています。
・音声ミキサー:
複数の音を入力して、バランスを調節した上で出力する機械。音声ミキサーに BGM 、自分の声や効果音などを入力して、それをオーディオ・インターフェイスを介して配信上に出力する形で使用します。
・オーディオ・インターフェイス:
音声ミキサーから出る音情報をパソコンやスマホが認識できる情報に変換するための機械。音声ミキサーにこの機能が内蔵されている場合もあります。
・BGM流す用のスマホ:
音声ミキサーに BGM を入力するために使います。こちらはコスパ重視で Android が良いです。
・効果音用のスマホ:
音声ミキサーに効果音を入れたい場合に使います。こちらもコスパ重視で Android が良いです。
・マイク:
自分の声を音声ミキサーに入力し、配信上で綺麗に流すために使います。後ほど説明しますが「単一指向性」と「音質」がキーワードです。
・ヘッドフォン:
配信に流れる音楽を自分でも確認するために使います(ミキサーの出力を自分でチェックします)。
ということで、これらの機材について着目すべき点とコスパが良い製品を紹介していきます。
配信環境を整える②|配信用スマホ編
初めに配信用スマホについて紹介していきます。文字通り配信アプリで配信するために使うメインのスマホになります。
配信用スマホで着目すべき点は以下の3点です↓
・CPU、GPU の性能:
スマホの動作速度を左右する性能です。配信アプリはかなりの容量を食うので、スムーズな配信のためにはそこそこの性能が必要です。
・カメラの画質 (特にインカメ):
配信では顔を映すことになります。高画質な方が画面全体の映えがよく、ライブ配信自体のエンタメ感に直結します。
・バッテリーの性能:
配信アプリはとてもバッテリーを食いますので、長時間配信するならバッテリー性能が必須です。
上記の条件を満たすスマホを、中古でコスパよく揃えることが望ましいです。スマホには Iphone と Android がありますが、それぞれオススメの機種をご紹介していきましょう。
まず Iphone から見ていきましょう。
【おすすめの Iphone】
・Iphone 11
・Iphone 11 pro
・Iphone 13 以降の Iphone
Iphone では Iphone 11 が一番おすすめです。Iphone 11 は Iphone 12 よりもバッテリーの性能が良好です。また、中古で 4万円〜で購入できますので、コスパの面でも優れています。
なお、コスパを気にしないのであれば Iphone 13 以降のものであれば基本的にどの機種でも大丈夫です。
秋葉原か、イオシスで中古スマホを買いましょう!
続いて、オススメの Android スマホを見ていきましょう↓
【おすすめの Android】
・Xiaomi Redmi Note10 Pro
・Xiaomi Redmi Note11
・Xiaomi Mi11 Lite 5G
インカメ画質が1600万画素以上、CPUの処理速度が速く、バッテリー容量が4000mAh以上で、かつ2万円前後のものをピックアップしました。コスパに優れますが、iPhoneより画質が悪い傾向にあります。
基本的に Xiaomi の機種しかヒットしません。中古だと15000〜25000円で購入できますので、一度店頭に出向いてみても良いかもしれません!
コスパでいくと Xiaomi が最強だよね〜
ということで、上記いずれかのスマホの購入をオススメします!
配信環境を整える③|音声ミキサー編
さて、配信環境で一番の肝になるのがこちらの “音声ミキサー” ではないでしょうか?複数の音源を入力して音の大小などを調節した後、一つにまとめて出力する機械です。
音声ミキサーはいろいろ複雑なので、詳細は他のサイトに任せるとして、ここでは配信に必要なミキサーの機能とオススメの機種をご紹介していきます。
多分みんなが一番混乱するのが音声ミキサー。
まず、最低限欲しいミキサーの機能はこちら↓
・入力できる音源の数(チャンネル数)が2つ以上
⇨マイク、BGM、効果音を入力するために必要です。専門用語になりますが、モノラルチャンネル1つ以上、ステレオチャンネル1つ以上のものが望ましいです。
・高音質の音情報を扱えること
⇨ミキサーが処理できる音が悪いと、良いマイクを使っていても悪い音になります。
・エフェクト機能を内蔵していること
⇨入力されたマイクなどの音にエコー等のエフェクトをかける機能です。配信上で非常に重宝します。
・オーディオ・インターフェイスの機能を内蔵していること
⇨本来はミキサーで混ぜた音を、オーディオ・インターフェイスでスマホが受け取れる情報に変換してからスマホに渡します。オーディオ・インターフェイス機能を内蔵しているミキサーなら、ミキサーから直接スマホに接続できます。
ということで、エフェクトとオーディオ・インターフェイス機能を内蔵しつつ音がいいものが候補になります。ちなみに、高音質の音を扱えるミキサーは基本的に2万円程度しますので、その辺の相場感を持っておくといいです。
ゲーム配信や音楽収録だとまた変わってくるよ〜
初心者があれこれと考えて選ぶのはとても難しいですので、入力チャンネルが必要数あり、音質がよくてコスパが良いものを以下にご紹介します↓
【おすすめのミキサー】
・ヤマハ ウェブキャスティングミキサー AG03
・ヤマハ MG10XU
・ヤマハ MG06X ※オーディオ・インターフェース機能なし
特にヤマハのAG03は配信に特化しているミキサーでとても使いやすいので、右も左もわからない場合はこれを購入しましょう。高音質にこだわりたい場合は MG10XU が良いです。エフェクターもオーディオ・インターフェイス機能も内蔵しているので安心です。
オーディオ・インターフェイスがない場合はどちらかがいいよね
MG06X はオーディオ・インターフェイスの機能こそないですが、小型で良い感じのミキサーです。既にオーディオ・インターフェイスをお持ちの場合は第一選択肢になると思います。
特にこだわりのないライバーの方は大抵 AG03 を使っています。
続いて、BGMスマホを見ていきましょう。
配信環境を整える④|BGM用スマホ編
ミキサーにBGMを入力するために使うスマホです。基本的になんでもいいのですが、バッテリー性能・ストレージ容量・コスパ・接続端子の汎用性を考えると以下のどちらかのスマホが良いと思っています↓
中古で9,000円〜13,000円程度で購入できるので、どちらかがオススメです。
充電がめんどくさかったりするからバッテリー容量おばけの2種を選んだよ
もちろん、もっと型落ちのお古スマホでも大丈夫です◎
配信環境を整える⑤|効果音用スマホ編
配信では効果音を入れたい場面があります。そのときにあると便利なのが効果音用のスマホ。こちらは用意しなくても良いですし、用意するにしても1,000円程度の超格安スマホで大丈夫です。
中古スマホのお店にいって適当に見繕いましょう。効果音アプリをいれて必要に応じで鳴らせばOKです。
ミキサーへの接続端子だけマッチすればなんでもOK
配信環境を整える⑥|マイク編
続いて、マイクについて見ていきましょう。マイクで着目するポイントは「単一指向性」と「音質」です。また、ミキサーに直接接続できる端子であることが望ましいです。
指向性、音質、端子について順に見ていきましょう。
指向性なんて聞いたことないよねw
まず、指向性とは「マイクがどの方向から音を収音できるかという特性のこと」です。例えば正面方向からの音だけ拾う(一方向だけの音を拾うことを単一指向性といいます)マイクなら、正面で話した声以外の音は拾いません。
そのため、別の方向で生活音などの雑音があっても配信上に雑音が反映されなくなるのです。
ということで、ライブ配信だと単一指向性のマイクが使いやすいんだよね
また、マイクの音質は「〇〇Hz〜〇〇kHz」の周波数みたいな形で、集音できる音の領域が示されています。人間が聞き取れる音は20Hz〜20kHz ですので、20KHz まで集音できるものであればgood◎
さらに、先程紹介した音声ミキサーはマイクと「XLR端子」で接続しますので、マイクに求めたい性能は以下のように整理できます↓
1.単一指向性である
2.音域が20Hz〜できれば20kHzまで
3.XLR端子の接続方式である
ということで、これらに該当するおすすめマイクをご紹介していきます↓
【おすすめのマイク】
・マランツプロ コンデンサーマイクロフォン MPM-1000
・AKG P120
大体6000円くらいから上記の性能を満たすマイクがあります。とくに MPM-1000 はコスパ最強のマイクと言われていますので、迷ったらこれを購入しましょう!
もっと音質にこだわりたい場合は AKG P120 にしましょう。
私は MPM-1000 を迷わず買いました(笑)
※参考記事:https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya/product/20210804/8263
配信環境を整える⑦|ヘッドフォン編
ヘッドフォンは、ミキサーから出力して配信上に流している音を自分も確認するために使用します。そのため、配信で使う程度なら最低限の音質が出力できればOKという考え方ができます。
ちなみに、ヘッドフォンで出力できる音質(元の音を再現する能力)を「解像度」と言います。
こういう使い方のヘッドフォンは「モニター用ヘッドフォン」と言うよ
また、長時間つけていても苦にならない「つけ心地」や「重さ」も重要なのかなと思います。
【おすすめのヘッドフォン】
・マランツプロ オーバーイヤーヘッドフォン MPH-1
・SONY モニターヘッドホン MDR-CD900ST
コスパを求めるならマランツプロの MPH-1 がオススメ。4,000円程度で本格的なヘッドフォンを使用できます。1万円程度のお金をかけれるなら、軽くてつけ心地がよく音質もいいソニーの MDR-CD900ST がおすすめです。
初心者は迷わず MPH-1 を購入しましょう!
参考サイト:https://my-best.com/6280
整えた配信環境と接続に必要な端子の整理
以上、配信に必要な機材の全体像とそれぞれの選び方 & オススメの製品をご紹介してきました。ここでは、具体的な配信機材のセットと接続に必要な端子、さらにその金額を整理してみましょう。
配信機材セットその①|最低限の性能とコスパを重視
さて、コスパを意識して配信セットを揃える場合、以下の商品を購入することになると思います↓
・配信用スマホ:
Xiaomi Mi11 Lite 5G|中古で25,000円
・音声ミキサー:
ヤマハ AG03|中古で15,000円
・BGM用スマホ、効果音用スマホ:
適当に 2,000円程度のもの
・マイク:
MPM-1000|中古 4,000円
・ヘッドフォン:
マランツプロ MPH-1|新品で 4,000円
さらにこれらの機材をAG03を中心に接続するために接続端子が必要になります。それぞれの機材の間で必要な接続端子を整理するとこんな感じ↓
AG03は配信向けに設計されてるだけあって、ヘッドフォンの端子やスマホ標準の音楽端子(3.5 mm ステレオミニプラグと言います)を直接接続できます。
ということで、必要なのは「両極オスの 3.5mm ステレオミニプラグ」と、「USB type-B type-C 変換端子」だけです。
作成した音がUSB type B の端子で出力されるので、それを type-C (アンドロイドスマホの標準端子)に変換して取り込む感じです。
以下に具体的な商品を記載しておきますね!
・USB type-B から type-C 変換プラグ(AG03→配信スマホ)
・両端オス・3.5mm ステレオミニプラグ(BGMスマホ→AG03)
どちらも1000円未満で購入することができます。全てを合わせると52,000円程度になります。
手持ちのスマホを配信用に使うなら3万円くらいだね〜
中古のほうが安く済みますが、新品を買いたい人はアマゾンや楽天から購入しましょう。リンクをこちらに貼っておきますね↓
参考サイト:https://youvoicelabo.com/mixer-iphone
配信機材セットその②|画質と音質を重視
本格的に音楽配信をしたい!音質を重視したいという方はこちらのセットをおすすめします↓
・配信用スマホ:
iPhone11|中古で45,000円
・音声ミキサー:
ヤマハ MG10XU|中古で20,000円
・BGM用スマホ、効果音用スマホ:
Xiaomi Redmi 9T|中古で9,000円
・マイク:
AKG P120|新品 10,000円
・ヘッドフォン:
ソニー MDR-CD900ST|新品で 17,000円
さらにMG10XUを中心に接続するために接続端子が必要になります。それぞれの機材の間で必要な接続端子を整理するとこんな感じ↓
MG10XUは配信特化のミキサーではないので、見慣れないプラグがあると思います。
ヘッドフォン接続のために「3.5mmステレオミニプラグ to 6.35mmフォーン端子」、配信スマホ接続のために「3.5mmステレオミニプラグ to RCA」、配信アイフォン接続のために「USB type-B to Lightning」が必要になります。
6.35mm フォーン端子とか、RCA端子とか知らないよね(笑)
・USB type-B から Lightning(MG10XU→配信用iPhone)
・3.5mm ステレオミニプラグ から RCA(BGM用スマホ→MG10XU)
・3.5mmステレオミニプラグ から 6.35mm フォーン端子(MG10XU→ヘッドフォン)
端子はいずれも1000円未満で購入することができます。全てを合わせると100,000円程度になります。
手持ちのiPhoneを配信に使うなら7万円くらいだね〜
中古のほうが安く済みますが、新品を買いたい人はアマゾンや楽天から購入しましょう。リンクをこちらに貼っておきますね↓
まとめと感想
以上、良好な配信環境の全体像と必要な機材をご紹介しました。配信環境の全体像と、それぞれの機材の役割 & 選び方がご理解いただけたかと思います。
ただ、なぜこの時代にこんなに複雑な状態で運用されいているのだろうか・・・という疑問だけが残りました。
すごい状況だよね〜
皆様の快適な配信ライフを応援しています。ではまた!!