【エヌドット】成分分析したN.(エヌドット)ポリッシュオイルを完全再現|NATS

化学者のDIY
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本記事では、以下のことが学べます⇩

・エヌドットポリッシュオイルの自作方法
・オイル使用の注意点

「エヌドットポリッシュオイル」って作れる??

以前、エヌドットポリッシュオイルの成分を徹底分析したヨシナナ。

成分を見て、

吉沢

これ、作れるぞ。

と、またまた研究員の血が騒ぎだした吉沢さん。完全再現に挑むことになりました。

なお、先に完成した再現組成を知りたい方はこちら↓

ゴマ:ヒマワリ:ホホバ:シア:トコフェロール:精油

=51:32:12:4:0.5:0.5

また、再現の様子は動画でご紹介しています。

プロダクトワックスの再現に続き、エヌドットポリッシュオイル完全再現の様子をご覧ください!

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使用感がウリのエヌドットポリッシュオイル

実は七瀬、エヌドットのポリッシュオイルの使用感がとても気に入っています。

なんと言っても、艶感を出しつつ、軽くてべたつきがないところ。

七瀬

イメージは油でコーティングされたパラパラチャーハンだね。

エヌドットポリッシュオイルの使用感イメージ

とにかくこの艶感とパラパラ加減を再現するべく、エヌドットポリッシュオイルヘビーユーザーの七瀬が使用感を厳しくジャッジしました!!

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エヌドットポリッシュオイルの再現実験!

使う材料

まず、本物の全成分をおさらい。

全成分

ゴマ油 (セサミオイル)、サフラワー油、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、シア脂油マンダリンオレンジ果皮油、オレンジ果皮油、ベルガモット果実油、パルマローザ油、ビターオレンジ葉/枝油、アルテミシアパレンス花/葉/茎油、トコフェロール、香料

成分分析記事でも説明しましたが、

ベースとなる材料はゴマ油 & サフラワー油 & ヒマワリ種子油 & ホホバ種子油 & シア油で、その他は酸化防止香り付けの成分です。

対して、用意した材料がコチラ↓

〈使う材料〉
  • ゴマ油(セサミオイル) 
  • ヒマワリ種子油  
  • ゴールデンホホバオイル(未精製タイプ)
  • シアバター
  • トコフェロール
  • 好みの精油

「サフラワーオイル(紅花油)」がありません!本物にはサフラワーオイルが使用されてますが、、、

サフラワーとゴマ油を混ぜると、大体ゴマ油〜ヒマワリ油の脂肪酸組成になります。
配合量的にも ゴマ油 > サフラワー油 > ヒマワリ油 なので、ゴマ油〜ヒマワリ油の間くらいの組成であることが分かります。

サフラワーオイルなしでも再現可能と判断したので、サフラワーオイルは用意しませんでした。

調達はやはり楽天さん↓

精油に関しては、吉沢好みのレモングラスを用意しました。
なお、お好きな精油を用意していただければ、好みの香りに仕上げることができます。

配合比率を予想する

再現にあたって、どの成分がなん%配合されているか予想を立てる必要があります。

全成分

ゴマ油、サフラワー油、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、シア脂油マンダリンオレンジ果皮油、オレンジ果皮油、ベルガモット果実油、パルマローザ油、ビターオレンジ葉/枝油、アルテミシアパレンス花/葉/茎油、トコフェロール、香料

精油やトコフェロールの配合量は1%以下なので、成分の99%は『ゴマ油、サフラワー油、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、シア脂油』であることが読み取れます。

また、ゴマ > サフラワー > ヒマワリ > ホホバ > シア の配合量であることから、

✓ゴマ & サフラワー & ヒマワリ で 70%〜90%
ホホバ & シア で 10〜30%

と推測することができます。

円グラフだとこんな感じ

ゴマ & サフラワー & ヒマワリの内訳に関して

『ゴマ > サフラワー』かつ『ゴマ&サフラワー > ヒマワリ』であることから、

『ゴマ:ヒマワリ=2:1〜1:4』程度の内訳であることが推測できます。

円グラフだとこんな感じ

ホホバ & シアの内訳に関して

『ホホバ > シア』であることから

『ホホバ:シア=1:1〜4:1』程度の内訳であることが推測できます。

円グラフだとこんな感じ

まとめると

ゴマ & ヒマワリ で 70%〜90%
 ⇨ゴマ:ヒマワリ=2:1〜1:4

ホホバ & シア で 10〜30%
 ⇨ホホバ:シア=1:1〜4:1

ということで、このくらいの配合量で試作品を作成し、使用感の確認を行っていきます。

組成の調整と試作品

上記の予想を元に組成を割り出すため、「L4直交実験」という実験法を使用します。

詳しくは説明しませんが、『限られた実験回数でどの材料がどんな因子(軽さ、艶感など)に作用しているのか算出することができます。

吉沢

実験時間を大幅に短縮できる数学テクニックだよ!

七瀬

実験に便利な方法とかあるんだね。

ということで、作成した組成がこちら↓

そして、それぞれの試作品の結果がこちら↓

使用感の軽さ、つや感、ぬれ感を評価。ポリッシュオイルを基準 (全部8点) にしてます。
※点数が高いほど軽く、つやが強く、ぬれ感が強いです。

結果、No.3 が一番近しい結果となりました。

実験結果を解析すると以下のことが分かります。

✓セサミ:ヒマワリ の比率
 ゴマ (セサミ) が軽い使用感 (リノール酸の使用感の軽さに起因)
 ⇨ツヤ感 & ぬれ感に影響なし

✓ホホバ:シア の比率
 ⇨ホホバが多いと軽く、シアが多いと重い
 ⇨シアが多いとツヤ感が高い
 ⇨ホホバとシアのぬれ感への影響は同じくらい

✓セサミ&ヒマワリ:ホホバ&シア
の比率
 ⇨ホホバ&シアが多いと重い
 ⇨ホホバ&シアが多いとツヤ感とぬれ感が高い

結果を単純にすると↓

セサミ⇨軽い
ヒマワリ⇨わりと重い
ホホバ⇨軽めでぬれ感
シア⇨重めでぬれ&ツヤ感

これを踏まえ、No.3を基準に

『セサミ:ヒマワリ=11:7に変更』『ホホバ&シアの量を軽さとぬれ・つや感を見ながら調節』しました。

調整した組成と結果がこちら↓

✓ No.5で使用感がやや重かったので、ホホバの量を増量 (No.6)
✓ No.6でコーティング感が若干足りなかったので、ホホバ & シアを微増 (No.7〜8)

これで、エヌドットポリッシュオイルと同じ使用感にできました!

No.7 と No.8 でシアの量が若干違いますが、使用感は同じです。

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完成品 (No.7, 8) と本物との比較

それでは、本物(左) 完成品(右) を七瀬の髪に付け、濡れ感とパラパラ感を比較してみます!

写真だと少し分かりづらいですが、パラパラ感、ぬれ感、つや感、使用感の軽さ・・・

完全再現に成功しました!!

なお、レモングラスの精油を0.5%足してレモングラスの香りにしています。
最後にトコフェロールを0.5%足して完成しました。

おまけ (試作品評価のモルモットになった七瀬) ↓

吉沢

髪を細かく分けて試作品を試してたヨ

七瀬

ここまで来るのに苦労したよ。。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

そもそも、エヌドットポリッシュオイルの存在を認知していなかった吉沢さんですが、

吉沢

髪がキレイに見える!美容室帰りみたい!

と、これを機にぬれ髪にすっかりはまった様子。

再現品を含め、エヌドットポリッシュオイルの使用感はすごく高評価
しかし、オイルを使った夜に髪がパサつき、髪のダメージも実感しました。

リノール酸主体で酸化しやすいので、油焼けを起こしたのかなと思います。

吉沢

ダメージがなければ毎日でも使いたいんだけどな、、。

ということで、、

次回!酸化ダメージのない材料をピックアップし、使用感を限りなくエヌドットポリッシュオイルに近づけた「エヌドットスーパー」の作成に挑みます!

(またまたマカダミアオイル登場の予感・・・!!)

乞うご期待!!

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