「キーはCメジャースケール」の説明が意味分からないので化学者が分かりやすく解説します
本日は、よく耳にする音楽ワード「Cメジャースケール」を音楽知識ゼロの状態から理解できるように、なるべく分かりやすく解説していきます。
何のことか意味わからんよね
吉沢は最近PC上での音楽作成(DTM)を初めたので、音楽についての勉強を開始したのですが・・・その中で出てきた「曲のキーはCメジャースケール」の意味を全く理解できませんでした。
ただ、吉沢の理解力の問題というよりも、説明者の言語能力が問題で理解できないということを強く感じていました。
すんなりと頭に入る順序で説明できていない感じ。
そこで今回は、音楽知識ゼロの初心者でもすんなり理解できるように、なるべく噛み砕いて「曲のキー=C・メジャースケール」について説明していきたいと思います!
【参考サイト】
音の英語表記:https://naru-gakki.com/why-cstart/
音階と音の高さの比:https://www.ma.noda.tus.ac.jp/u/tg/html/scale.html
スケールと音の組み合わせ:https://yukaguitar.com/scale/
キーとメジャースケール・マイナースケール:https://meloko-support.com/faq/whats-key
では行きましょう!
キー=Cメジャースケールを理解するのに必要な知識
さて「キー=Cメジャースケール」を理解するには以下の前提知識が必要になります↓
・音の名前と英語での表記方法
・1オクターブと音の高さの関係
・スケールとは何か
・キーとは何か
この4つの知識を噛み砕いて理解すれば、「キー=Cメジャースケール」と言われた場合にその意味をすんなり飲み込むことができるようになります。
理解に4つの知識が必要なんだよね〜
早速、上から順に1つ1つ説明していきます。
音の名前と英語での表記方法
・音の名前と英語での表記方法
・1オクターブと音の高さの関係
・スケールとは何か
・キーとは何か
みなさん、音の名前と言われれば何を思い浮かべますか??
もちろん「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」ですよね??
突然(笑)
このドレミ、音の高さを表している記号なのですが、英語では別の表記の仕方をするんですよね。
その表記の仕方は「C D E F G A B」です。これが日本でいうドレミ・・・に対応しています。
C = ド、D = レ、E = ミ・・・って感じ
今回説明していく「C・メジャースケール」の「C」は「ド」を意味していることが分かりますね。
ということで↓
・音の名前と英語での表記方法
→ドレミファソラシはCDEFGABと表記する
・1オクターブと音の高さの関係
・スケールとは何か
・キーとは何か
これが後々の理解に必要になります。以上を踏まえ、次のオクターブの説明に入っていきましょう。
1オクターブと音の高さの関係
・音の名前と英語での表記方法
→ドレミファソラシはCDEFGABと表記する
・1オクターブと音の高さの関係
・スケールとは何か
・キーとは何か
続いて1オクターブと音の高さについてご説明していきます。みなさん、オクターブって何かご存知でしょうか?
音は「ド→レ→ミ」の順に高い音になっていきますが、「ド→レ→ミ→ファ→ソ→ラ→シ→ド」という1サイクルの音域のことを1オクターブと言うことが多いですよね。
声域が3オクターブですごい!とかよくいうよね。
一般的には上記のような理解がされているのですが、1オクターブには実はもう少し厳密な定義があるんですよね。
その定義とは『基準にした音から、音の高さが2倍になるまでの領域』です。
簡単な図にするとこんな感じ↓
繰り返しますが、基準にした音から2倍の高さの音になるまでの音域のことを1オクターブといいます。
3オクターブなら高さ8倍(2×2×2)までの音域ってこと!
加えて、音楽において「1オクターブは音の高さを細かく分けて」使われているんです。具体的には音の高さを12個に分割して使用します。
急に難しくなったね・・・
例えばピアノの鍵盤は以下のようになっていますよね↓
ピアノでは1オクターブの中に「ド→#ド→レ→#レ→ミ→ファ→#ファ→ソ→#ソ→ラ→#ラ→シ」の12個の音が含まれていますね。
分割の方法はごく単純で、それぞれ隣り合う音同士の高さが約「1.06倍」になるように分割されているんですよね。
1.06を12回掛け算すると、大体2倍(1オクターブ)になるよね
例えば「ドと#ド」は1.06倍、「ミとファ」も1.06倍、「#ソとラ」も1.06倍高さが違い、「ドとレ」は1.12倍 (≒1.06×1.06) 倍高さが違います↓
「ドとレ」は1.12倍差なのに「ミとファ」は1.06倍なのね・・・
ちなみに音楽では1.06倍差のことを「半音」、1.12倍差のことを「全音」といいます。ドとレは「全音」違うけど、ミとファは「半音」違うという言い方になります。
ということで↓
・音の名前と英語での表記方法
→ドレミファソラシはCDEFGABと表記する
・1オクターブと音の高さの関係
→音の高さが2倍になるまでの音域を1オクターブという
→1オクターブは12個の音に分けられ、隣合う音の高さの差は1.06倍
→1.06倍差のことを半音、1.12倍差のことを全音と言う。
・スケールとは何か
・キーとは何か
1オクターブは基準にした音から2倍の高さまでの音域ということと、1オクターブは半音 (1.06倍差) 12個で分割されているという知識があって初めて、スケールが何かを理解できます。
早速スケールの説明に入っていきましょう。
スケールとはなにか|オクターブと音の高さの差から解説
・音の名前と英語での表記方法
→ドレミファソラシはCDEFGABと表記する
・1オクターブと音の高さの関係
→音の高さが2倍になるまでの音域を1オクターブという
→1オクターブは12個の音に分けられ、隣合う音の高さの差は1.06倍
→1.06倍差のことを半音、1.12倍差のことを全音と言う。
・スケールとは何か
・キーとは何か
先程、1オクターブは半音12個からできているというお話をしましたが、音楽の制作において12個の音をすべて使うことはないんですよね。
大体の音楽は12個の音のうち5〜7個のみを使用して作成されます。
へ〜そうなんだ!!
何故そうするのかと言うと、そうしたほうが聞いていて心地のいい音楽(音色)が作れるからです。まとまりが良い音だけをセットにして使っている訳ですね。
この「1オクターブを構成するために使う音のセット」のことをスケールと読んでいます。
スケール = 12個の音のうち、使う音を決めた音のセットのこと
さらに、ある法則に基づいてスケールを作成すれば極めてまとまりのいい音のセットになることが分かっています。代表的な法則は2つあります↓
・法則1
音の高さの差が「全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音」となるように使う音を決める
・法則2
音の高さの差が「全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音」となるように使う音を決める
例えば、法則1に従って「ド (C)」から始まる音のセットを作るとこんな感じになります↓
はい、みんなお馴染みの「ドレミファソラシド」です。音の高さの差が「全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音」になっていることが見て取れますよね。
上の図では「ド (C)」から始まる音のセットを作りましたが、「レ (D)」から始まる音のセットの場合こうなります↓
この場合「レミ#ファソラシ#ドレ」になりました。音の高さの差が「全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音」ですよね。
お察しの方がおられるかもしれませんが、法則1に従って決めたスケールのことを「メジャースケール」といいます。
なぬ!?
「ド (C)」を起点にしてメジャースケールを作ると「ドレミファソラシド」、「レ (D)」を起点にすると「レミ#ファソラシ#ドレ」になりましたよね。
この起点になる音の英語表記を借りて「Cメジャースケール」や「Dメジャースケール」のような言い方をします。
そうだったんだ!!
1オクターブの構成に使う音のセットがスケールで、心地いい音楽にするための音の選び方がある。音選び方の1種類として、音の高さの差が「全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音」となるように選ぶ「メジャースケール」がある。
ちなみに、もう一つの代表的なスケールにマイナースケールがありますが、こちらは法則2に従って決めたスケールのことを言います↓
ということで↓
・音の名前と英語での表記方法
→ドレミファソラシはCDEFGABと表記する
・1オクターブと音の高さの関係
→音の高さが2倍になるまでの音域を1オクターブという
→1オクターブは12個の音に分けられ、隣合う音の高さの差は1.06倍
→1.06倍差のことを半音、1.12倍差のことを全音と言う。
・スケールとは何か
→スケールは1オクターブを構成するために使う音のセット
→まとまりの良い音の選び方には法則がある
→音の差「全全半全全全半」のセットがメジャースケール
・キーとは何か
キーとはなにか|スケールと絡めて解説
・音の名前と英語での表記方法
→ドレミファソラシはCDEFGABと表記する
・1オクターブと音の高さの関係
→音の高さが2倍になるまでの音域を1オクターブという
→1オクターブは12個の音に分けられ、隣合う音の高さの差は1.06倍
→1.06倍差のことを半音、1.12倍差のことを全音と言う。
・スケールとは何か
→スケールは1オクターブを構成するために使う音のセット
→まとまりの良い音の選び方には法則がある
→音の差「全全半全全全半」のセットがメジャースケール
・キーとは何か
最後に曲のキーについて説明します。ここはスケールについて理解していればとても簡単です。
例えば「この曲のキーはDメジャースケールです」といった場合、Dメジャースケールの音だけを使って作られた曲であるという意味になります。
すなわち、その曲は「レミ#ファソラシ#ドレ」だけを使っているということですね。
「この曲のキーはCメジャースケールです」と言われた場合も同様で、その曲は「ドレミファソラシド」だけを使っているという意味になります。
簡単だね!
ちなみに、曲のキーによって使う音が決まるので、曲の雰囲気も決まります。好きな曲がどのキーで作られているか調べてみると、面白いかもしれません。
吉沢はDマイナーが好きだったりします
ということで↓
・音の名前と英語での表記方法
→ドレミファソラシはCDEFGABと表記する
・1オクターブと音の高さの関係
→音の高さが2倍になるまでの音域を1オクターブという
→1オクターブは12個の音に分けられ、隣合う音の高さの差は1.06倍
→1.06倍差のことを半音、1.12倍差のことを全音と言う。
・スケールとは何か
→スケールは1オクターブを構成するために使う音のセット
→まとまりの良い音の選び方には法則がある
→音の差「全全半全全全半」のセットがメジャースケール
・キーとは何か
→その曲のスケールのこと
まとめ
以上、音楽キーを理解するために必要な前提知識を、専門用語を使わずに説明してきました。
ここまで読みすすめた方、「曲のキーはCメジャースケール」がすんなり理解できるようになったのではないでしょうか?
まだ説明が難しかったらコメントください・・!!
これからもNATS.では皆様に役立つ情報を発信していきます。
ではまた!!