化学メーカーの現役研究員が彼女のためにフェイシャルオイルをガチ作成 〜第三章:機能性の付与〜 | NATS LAB.

【美容オイル作成】化学メーカーの現役研究員が彼女のためにフェイシャルオイルをガチ作成 〜第三章:機能性の付与〜

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本記事のフェイスオイルは、クラウドファンディング『Kibidango』にて資金調達を行い、商品化することにしました(詳しくはこちらをご覧ください)。

美容オイルに機能を付与する

本章では、第一章で作成したベースオイルに対して、機能性を付与します!

第二章では香りの付与を行いましたが、今回は機能性を付与していこうと思います。

なお、序章から第二章までは以下のリンクからお読み頂けます。

ではさっそく見ていきましょう!

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機能性付与の方針

機能付与の方法

オイルに機能を付与する方法は、以下の4種類があります。

①ビタミン系の添加剤による機能付与
植物エキスによる機能付与
③精油による機能付与
④その他

「④その他」は、セラミド・フラーレンのような添加品です。
こちらは別で記事にしようと思っています。

今回は『③精油による機能付与』がメインですが、①②についても簡単に解説したいと思います。

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ビタミン系添加剤による機能付与

オイルに機能を付加するビタミンは以下のものがあります。

  • ビタミンA
  • ビタミンC (アスコルビン酸) 誘導体
  • ビタミンE (トコフェロール) とその誘導体

それぞれ順に見ていきましょう。

ビタミンAによる機能

ビタミンAによる機能は、『ターンオーバーの促進』です。

肌は、一定のサイクルでターンオーバーを繰り返しています。
ターンオーバーを繰り返すことで、外部の刺激から肌を守ったり、ハリのある肌を維持してくれます。ですから、ターンオーバーを正常に保つことは、美肌を保つ上でとても重要です。

(参考:https://cosme.jmec.co.jp/column/wash/a00007/)

他にも『コラーゲンの生成促進』効果も期待できる、大変有用な成分です。

ビタミンA誘導体の “パルミチン酸レチノール” として販売されています。

しかし、ビタミンA系は『成分が不安定かつ比較的肌刺激が強い』という欠点があります。

七瀬さんは敏感肌なので、ビタミンA系の採用は見送りました。

吉沢
吉沢

吉沢の毛穴ケア用のオイルに入れて、ナイトリペアとして使ってるよ!

ビタミンC (アスコルビン酸) 誘導体による機能付与

ビタミンC誘導体による機能は、『美白効果』です。

ビタミンCは光、熱、酸化に対して不安定なビタミンです。
水溶性のため、皮膚に染み込みにくいことが特徴です。

ビタミンC誘導体とは、ビタミンCの安定性や皮膚浸透性を向上させ、皮膚内において効果・作用を発揮させることを目的に、アスコルビン酸を化学的に修飾した化合物のことを指します。

美容オイルに入れる脂溶性のビタミンC誘導体には『テトラヘキシルデカン酸アスコルビル (VCIP)』というものがあり、市販の化粧品でも汎用されています。

(参考:化粧品成分オンラインhttps://cosmetic-ingredients.org/whitening/%e3%83%93%e3%82%bf%e3%83%9f%e3%83%b3c%e8%aa%98%e5%b0%8e%e4%bd%93/)

毒性・皮膚刺激性が特になく、美白効果を期待できるとのことで『テトラヘキシルデカン酸アスコルビル (VCIP)』を選抜しました!

調達はやっぱり楽天さん↓

ビタミンE (トコフェロール) とその誘導体による機能付与

ビタミンEによる機能は、『抗酸化 (アンチエイジング)』です。

ビタミンEは、製品の酸化防止目的で使用されることが多いです (配合上限1%) 。

製品中の脂質類の代わりに ビタミンE が酸化されることで、製品の酸化を防止するという酸化防止作用を持ちます。また脂溶性のため、そのままオイルに配合することができます。

ビタミンE誘導体は、皮膚の抗酸化目的で使用されます (配合上限3%) 。

また、前述のビタミンC誘導体と併用することで、抗酸化作用がより強くなることも分かっています。
(参考:化粧品成分オンラインhttps://cosmetic-ingredients.org/antioxidants/3219/)

毒性・皮膚刺激性は特になく、ビタミンEは美容オイル自体の、ビタミンE誘導体は皮膚の酸化防止を期待できるとのことから『ビタミンE (トコフェロール) とその誘導体』を選抜しよう・・・

と思ったのですが、市販ではビタミンE誘導体の取扱がなかったので、ビタミンEのみの採用になりました。

なお、製品名は『ビタミンEオイル』です。

吉沢
吉沢

天然ビタミンEは小麦胚芽油などを水蒸気で蒸留して生産してるみたいだよ。安心だね。

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植物エキスによる機能付与

植物エキスとは、水・エタノール・ブチレングリコールなどを使って、植物の成分を抽出したもののことです。

植物エキスは、西洋ではメディカルハーブとして、東洋では和漢生薬として民間薬や化粧品に用いられてきた歴史があり、様々な効能効果を有していることが知られています。

吉沢
吉沢

ツボクサエキス、とかよく見るよね

しかし、精油と役割がかぶっていることから、今回は採用を見送ることにしました。

いずれは抽出物の勉強もしっかり行い、使いこなしていければと思っています。

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精油による機能付与

メイントピック、精油による機能を説明しようと思います。

第二章では精油を香り付けの成分として使用しましたが、今回は機能性をメインに精油を使っていきたいと思います。

精油の調合により、以下どちらかの機能をもたせながら、香りも良いものを作ります。

  • ターンオーバーの促進 (皮膚賦活作用)
  • 毛穴の引き締め (収斂作用)

なお、精油の配合上限量は1%であり、肌が弱い人は0.2%以下で使う必要があります。

また、皮膚刺激が強くて肌に使えない種類の精油もあるので、アロマの勉強をしてから使用するか、わからなければ問い合わせホームからご相談ください

それでは順に見ていきましょう。

ターンオーバーを促進したい時の精油

皮膚賦活効果のある精油

ターンオーバーを促進する精油には、以下のものがあります。

サンダルウッド、ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、パチュリーローズウッド、ローズマリー、スイートマジョラム、ゲットウ、パルマローザ

フランキンセンス・ローズマリー・マジョラムについては、肌細胞復元が促進されるという報告がでていますね。

上記の精油はどれも皮膚賦活効果を持っていますので、『この中の精油を使っていい香りになるように調合すればいい』ということになります。

吉沢
吉沢

ゲットウとネロリは高すぎて買えまテン・・

参考1:http://www.lolas-apartment.com/diary/2822.html
参考2:https://aroma-nagasaki.com/liberation/aromatherapy/%e3%82%a2%e3%83%ad%e3%83%9e%e3%82%bb%e3%83%a9%e3%83%94%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%9f%ba%e7%a4%8e%e7%9f%a5%e8%ad%98/%e7%b2%be%e6%b2%b9%e3%81%ae%e4%bd%9c%e7%94%a8/
参考3:https://www.timeless-edition.com/archives/4433

皮膚賦活オイルの調香

早速、上記の精油を組み合わせていい香りに調香しました。

①ふんわりローズのかおり

精油の配合比↓

『ラベンダー:フランキンセンス:パルマローザ:ゼラニウム=3:2:2:2』

フランキンセンスの芳香感とパルマローザ&ゼラニウムのローズ感をラベンダーがうまくまとめます。

ふわっとリラックスでき、寝る前のフェイシャルオイルにおすすめです。

今回はこの精油を採用しました!

②キリッとウッディなかおり

精油の配合比↓

『ラベンダー:サンダルウッド:フランセンス=1:1:1』

サンダルウッドのキリっとした香りが、フランキンセンスのうっとりウッディな香りを引き立てます。

朝のブースターなどにおすすめです。

毛穴を引き締めたい時の精油

収斂作用のある精油

収斂作用のある精油には、以下のものがあります。

サンダルウッド、ジュニパーベリー、ゼラニウム、フランキンセンス、ペパーミント、レモン、ローズマリー、サイプレス、シダーウッド、パチュリー、ベンゾイン、ミルラ、ヤロウ、ローズオットー、ローレル

収斂効果はサイプレスが有名ですね。

先程と同じ要領で『この中の精油を使っていい香りになるように調合すればいい』ということです。

吉沢
吉沢

サンダルウッド・ゼラニウム・フランキンセンス・ローズマリーは皮膚賦活作用も収れん作用もあって優秀だね。

参考1:https://aroma-nagasaki.com/liberation/aromatherapy/%e3%82%a2%e3%83%ad%e3%83%9e%e3%82%bb%e3%83%a9%e3%83%94%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%9f%ba%e7%a4%8e%e7%9f%a5%e8%ad%98/%e7%b2%be%e6%b2%b9%e3%81%ae%e4%bd%9c%e7%94%a8/
参考2:https://allabout.co.jp/gm/gc/19396/

皮膚収斂オイルの調香

①ピリっと目覚めの香り

精油の配合比↓

『ジュニパーベリー:ペパーミント:ローズマリー=1:1:2』

ザ・メントールのキリッ!シャキッ!とした香りです。

スキンケアと言うより、スカルプケアにおすすめの香りです。

②スッキリ柑橘の香り

油の配合比↓

『ゼラニウム:レモン:ローズマリー=1:2:1』

柑橘系のスッキリした香りを楽しめます。

お風呂上がりにおすすめの香りです。

フェイシャルオイル作成総まとめ

ということで、ベースオイル&機能&香りの設計が完了しました。

以下、七瀬さんに送るフェイシャルオイル作成の総まとめになります。

各機能のまとめ

ベースオイルの組成(第一章参照

⇨『スクワラン:ホホバ:マカダミアナッツオイル=10〜15:25:60〜65』で、酸化しにくいプルプル肌皮脂を再現

②美白機能付与

⇨『テトラヘキシルデカン酸アスコルビル (VCIP)』をベースオイルに0.11%添加

③酸化防止

⇨『ビタミンEオイル』をベースオイルに0.2〜1%添加して製品の酸化防止

⇨『ビタミンE誘導体(酢酸トコフェロール)』が入手できれば、それも0.2〜1%添加

④ターンオーバーの促進と収斂

⇨『ラベンダー:フランキンセンス:パルマローザ:ゼラニウム=3:2:2:2』の精油をベースオイルに0.2〜0.5%添加

完成した美容オイルの組成

以上、全てを盛り込んだ組成がこちら↓

完成したフェイシャルオイルの組成

ベタつきが少なく、しっかり保湿していて、更に肌がもちもちになるフェイシャルオイルが完成しました。

しばらく使用を続け、肌のトーンアップも実感しています。

七瀬
七瀬

お肌もちもちや〜〜〜!!!

と七瀬さんは大はしゃぎしていました。

以上、かなり大掛かりな調査&試行錯誤になりましたが、七瀬さんが喜ぶ美容オイルを作ることができました。

・・・作ってよかった。

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