メンズにも人気!イソップのマラケシュ香水を作りたい
フェイシャルオイルの香りの設計編の記事で、家にあったイソップの「sage&zinc」の香りを再現しました。
しかし、七瀬の中で「これぞイソップ!」という香りがあります。それが、香水「マラケシュ」の香り。
以前、とある店舗にて


「イソップの香りつけときますね」
と言われ、ショップバッグに吹きかけてもらったこの香り。
『!!!』、なんという清潔感!今でも鮮明に覚えています。
なお、イソップの香水は精油をベースに作られていて、香水が苦手な方でも受け入れやすい香りです。
ハーブやスパイス系の香りがジェンダーレスで、メンズにも人気です!
イソップの香水欲しいな、、、。と思いお値段を見ると、
マラケッシュ インテンス オードパルファム 50mL ¥ 14,300(税込)

ニートには買えないぜ。。
これが家で作れたなら・・・と思っていた矢先。

ん?香水?作れるよ?
ということで、イソップの香水作っちゃいました。
動画はコチラに↓
イソップ マラケシュの成分

では、まずマラケシュの香りの正体を見てみましょう。
カタログの説明を見ると、

クローブ、サンダルウッド、カルダモンの3種類が主な香りのようです。

それより『信念を持つ人へ』が気になるんだけど。(by信念のない七瀬)
さらに成分の詳細を見てみると、
〈成分〉
変性アルコール・水・香料・ポリソルベート20・ポリソルベート80・イランイラン花油・ベルガモット果実油・オレンジ花油・ショウズク種子油・チョウジ花油・フサヌススピカツス木油・ジャスミン油・パチョリ油・ダマスクバラ花油[02]
結構いろいろ入ってました。
ちなみに、先ほどの3種類 (クローブ、サンダルウッド、カルダモン)の名前が見当たりませんが
それぞれ成分名称は以下で表記されています。
〈成分〉
変性アルコール・水・香料・ポリソルベート20・ポリソルベート80・イランイラン花油・ベルガモット果実油・オレンジ花油・ショウズク種子油・チョウジ花油・フサヌススピカツス木油・ジャスミン油・パチョリ油・ダマスクバラ花油[02]
- ショウズク種子油 → カルダモン
- チョウジ花油 → クローブ
- フサヌススピカツス木油 → サンダルウッド
化粧品の成分名称は、正式な植物の名前などで書かれていることが多く、精油の名前と異なる場合もあるので注意です!
精油でイソップマラケシュを作る!
香水の作り方 ‐材料と配合比率‐

「そもそも香水ってどうやって作るの?」
実は簡単に作れます。
香水作り使われる基本の材料はこちらの3つ
①精油(または香料)
②エタノール(無水のもの)
③水
さらにグリセリンやBG(ブチレングリコール)などの保湿剤を混ぜると香りを飛びにくくできます。
この辺の材料も楽天で手に入ります◎
ちなみに、イソップの成分表で使われていた「 ポリソルベート20・ポリソルベート80 」は乳化剤です。
同じく表記のある「変性アルコール」は、エタノールにメタノールなどの食べれないアルコール類を混ぜたもの。(エタノールは酒税法に該当しますが、メタノールを混ぜると酒税法から外れます)
エタノールの比率が多ければ問題なく精油が溶けますが、水の配合量が多いとうまく溶けません。
おそらくイソップの正規の製品は水の配合量が多く、乳化剤を使って精油を溶かしています。

これが企業努力 (コストダウン) ってやつだね。
今回は水の配合を極力少なくし、上記3つの材料で作りたいと思います。
(精油の配合比率は香水の種類によって異なります)
スプレーコロン | 1-4% |
オーデコロン | 4-8% |
オードトワレ | 8-12% |
オーデパルファン | 12-15% |
パフューム | 15-25% |
(参考:https://www.timeless-edition.com/archives/9175)
イソップの商品は「オードパルファム」という区分です。
今回、精油の配合量はそれに近い10%にしました。
精油の選定

次に、10%の精油の中身を決めたいと思います。
私たちも、全ての精油を持っているわけではないので、先ほどの成分表から何種類かピックアップして再現します。
しかし、肝となる香りは外せない。サンダルウッドとカルダモンは持ってなかったので買い足しました。(笑)
(クローブはクセのある香りですが、マラケッシュからはあんまり感じないので、今回はパス。)
そうして選抜された精油がコチラの5種類。

- イランイラン
- ベルガモット
- カルダモン
- サンダルウッド
- ローズゼラニウム
ローズゼラニウムは、正規の成分で使われていた「 ダマスクバラ花油 」の代わりに少量入れてみることにします。
作業手順
作り方はいたってシンプル!
①無水エタノールに選抜した精油を投入し、
エタノール 選抜された精油を投入
②エタノールに精油を溶かして、
※水を加えてからだと精油が溶けないのでそこだけ注意!

③水を加えて、

④容器に移して完成!
容器はキャンドゥでゲットしたアルコール対応のガラス製遮光スプレーボトル

これなら3分で出来るね◎
試作品と再現品のレシピ
上記の手順で2つの試作品を作ってみました。

No.1は、イランイランがちょっと強めな感じでした。
No.2でイランイランを減らし、ベースのサンダルウッドの比率を上げてみました。
すると、、、

これだ!
マラケシュの残り香が好きな七瀬は、No.2の香りがジャストフィット。
30分ほど置いて再び香ってみましたが、完全にAesopでした。
鼻が敏感な方、普段からマラケッシュを使っている方が嗅ぐと、若干香りの違いが分かるかもしれません。が、かなり近い香りになったと思います!
ちなみに、

こんなに精油そろえられないワ。
という方は、肝の「カルダモン」と「サンダルウッド」だけでも、マラケシュに近い香りが作れます!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
香水ってそんなに沢山使わないし、意外と高いので気軽に買い換えられないですよね。
でも精油で香水を作れば、少量ずついろんな香りを試せて経済的に◎です!
精油は無印などでも売っていますが、楽天でセットで買うとお安くそろいます!
今回はAesopの既製品を再現しましたが、これを基に自分好みの香水をぜひ作ってみてください!

精油に無限の可能性を感じるぜ。