サプリメントを初めとした偽物の健康食品が溢れているので警鐘をならします

本日はサプリメントの闇と題して、書籍や論文に基づいたサプリメントの実態をご紹介していきます。

最近野菜だべれてないな〜とか、栄養摂れてないな〜という時、まず頭に浮かぶサプリメント。昨今では本当に馴染み深い存在になりましたよね。

しかしこのサプリメント、科学的な根拠を見ていくと人体に有益でないどころか有害であることが多いんですよね。

本日は、サプリ業界の金づるになった上に健康まで犠牲にする方がこれ以上増えないよう、警鐘をこめて記事を書いていきます。

サプリは手軽な栄養素補給剤？・・・それとも

「毎日、コンビニ弁当や外食ばかりだから、栄養足りてないよね？」ということで、毎日の栄養補給にサプリメントを飲んでいる人や、

「これを飲めば、毎日快調！」のような、CMや広告につられて「高いけど、効果があるなら買ってみよう」という方、いませんか？

でもそれ、本当に効果ありましたか？効果は実感できましたか？？

おそらく、実感できていない人がほとんどだと思います。

（参考：宮澤賢史，『医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」』，イースト・プレス，2018年）

サプリの問題点①|栄養素単体では身体に取り込めない

ビタミンCやDHA、セサミンなど健康や美容にいいとされる栄養素が1錠に詰まっているサプリは何だか一番効率のいい栄養補給に思えますよね。

しかし、これらの栄養素を吸収・機能させるためには、同時に様々な種類のビタミンやミネラルが必要なんです。

一方、野菜や果物には、単体のビタミンだけが入っていることはなく、一緒に入っている栄養素が摂取したビタミンを吸収・体内で機能させてくれます。

また、頭をよくすることで有名な「DHA」について、「週に一度、青魚を食べた人は脳が14%大きくなったが、DHAサプリでは差が見られなかった」という実験結果が論文から出ています。

さらに、ビタミンCやビタミンB1などの水溶性ビタミンは、サプリメントで1度に1日に必要な量を摂取しても、体内に貯蔵ができないため、ほとんどが体外へ排出されてしまいます。

一度に大量摂取ではなく、常に必要な量を少しずつ摂取する必要があるのです。

といった具合で、良いと言われる成分でも、サプリメントでは効果が出ないという事例がかなり多くあります。

サプリの問題点②単一の栄養素を大量に摂ると栄養バランスを崩してしまう

また、単一栄養素の過剰摂取は、栄養バランスを崩す危険性があります。

人間の体は様々な栄養素が相互作用することで体の健康や調子を保っています。ビタミンやミネラルが不足して体調不良に陥るのは、体内の栄養バランスが崩れているということなのですが、、、

特定の栄養素を1度に大量摂取したときにも、その栄養素の濃度だけが極端に上がり、栄養バランスが崩れてしまうのです。

例えば、サプリによる健康被害には以下のようなデータがあります。

サプリの健康被害①｜カルシウムの過剰摂取で骨がもろくなる

カルシウムの過剰摂取により、鉄や亜鉛の吸収障害が起きたり、骨がもろくなることが分かっています。

骨といえばカルシウム…と考えてカルシウムをたくさん取ってしまうとむしろ骨が脆くなるという、なんとも残念な結果です。

骨を強くしたければ小魚を食べるのが安心です◎

サプリの健康被害②｜βカロテンサプリの摂取で発がんリスク向上

ニンジンに含まれる栄養素で有名なβカロテン。抗酸化能力を始め、様々な健康効果があると言われている成分なのですが……

サプリメントで摂取した場合、健康効果は特に得られず発ガンリスクが上がるという結果が得られています。

なお、ニンジンは間違いなく健康に良い食品なので、そこは間違えないでおきましょう。あくまでサプリメントによる単一成分摂取が良くないのです。

サプリの健康被害③｜ビタミンEサプリの摂取で死亡率向上

アンチエイジングで有名なビタミンE。ビタミンEを多く含むアーモンドなどはアンチエイジング食品として有名ですよね。

ただ、こちらもサプリメントで摂取すると健康効果は特になく、すべての原因による死亡リスクが上昇するという実験結果が出ています。

他にも、アントシアニン、ビタミンB群のマルチサプリ、鉄や銅などで効果が得られないことがわかっています。単独で偏った栄養を摂取しても、あまりいいことはないと分かります。

まとめ

以上、サプリメントの問題点をお話ししてきました。サプリメントを常用している方は、今すぐ食生活を見つめ直した方が良いと思います。

サプリメントを常用していた方には悲報ですが、今後はそのお金を良質な野菜や健康食品にかけてあげましょう！

ではまた！