敏感肌に本当におすすめできる化粧水の1つ「ココンソワローション」
本日は、高保湿かつ低刺激で成分がとてもいい「ココン ソワ ローション」のご紹介をしていきたいと思います。
イオン導入液自作の記事でも述べましたが、化粧品は「化学の中でも技術的な難易度が低い」です。
そのため、各社の技術の差がとても小さい業界になっています。
研究開発費も他の化学メーカーに比べるとかなり低水準です
技術に差がないとなると、売上の差をつける要素が「マーケティング、広告」になります。
結果、「とにかく安価に作った液体を、ものすごい金額の広告で宣伝して回収する」というビジネス形態が主流になっているのが現状です。
「2万円で売られている大手化粧水の原価が50円以下」なんてことはザラにあります。
詳しくは下記のような書籍に記載されています↓
上記のような前提を持っていたので、ココンソワローションを見た時「こんなにいい成分の化粧水、市販であるんだ!」と驚いたのを覚えています。
アルビオンのスキコンのように、化学者目線で考えると市販品は大体低評価
こういういい製品が、「世にでまわるように助力したい」と思い紹介記事を書くことにしました。
さっそく、ココン ソワ ローション の成分分析をしていきましょう!
成分一覧と分類分け
まず、ココンソワローションの全成分を確認しましょう↓
水、海水、フィブロイン、グリセリン、プロパンジオール、βーグルカン、ヒアルロン酸Na、アルニカ花エキス、アルテア根エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、カミツレ花エキス、スギナエキス、セイヨウキヅタ葉/茎エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージ葉エキス、トウキンセンカ花エキス、ヒノキチオール、ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1、グリチルリチン酸2K、BG、ホウケイ酸(Ca/Na)、酸化銀
これらの成分を、配合目的ごとに分けると以下のように分類できます↓
【化粧水の基材・保湿剤】
水、海水、グリセリン、プロパンジオール、BG、ヒアルロン酸Na、βーグルカン
【美容成分】
フィブロイン、人遺伝子組換オリゴペプチド-1、グリチルリチン酸2K
【植物エキス類】
アルニカ花エキス、アルテア根エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、カミツレ花エキス、スギナエキス、セイヨウキヅタ葉/茎エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージ葉エキス、トウキンセンカ花エキス
【防腐成分】
ヒノキチオール、酸化銀
【その他成分】
ホウケイ酸(Ca/Na)
なかなか市販ではお目にかかれない構成だよね
それぞれ順に見ていきましょう!
化粧水の基材・保湿剤
まずは、基材&保湿剤を確認しましょう。これらは大きく2つに分類できます↓
【液体系基材・保湿剤】
水、海水、グリセリン、プロパンジオール、BG
【高分子系基材・保湿剤】
ヒアルロン酸Na、βーグルカン
1.液体系
水、海水、グリセリン、プロパンジオール、BGが配合されています。いずれも保湿剤の中で極めて刺激の少ない成分となっています。また、BG・プロパンジオール・グリセリンは、併用して使用することで保湿作用が高まることも判っています。
使用感を度外視すれば、液体系の基材として最高の構成だと思います。
2.高分子系
ヒアルロン酸Na、βーグルカンが配合されています。ヒアルロン酸Naは言わずもがな、刺激がなく保湿力も高い優秀な保湿成分です。
βーグルカンは水溶性食物繊維の一種で、大麦などに含まれており「腸活」でよく知られる成分です。化粧水には保湿剤として配合されています。こちらも刺激がなく、高い保湿性を発揮する優秀な成分です。
コチラの成分も良いものです
正直、この基材&保湿剤だけでも「化粧水として十分」と言えるくらいです。続いて、美容成分を見ていきましょう!
美容成分
フィブロイン、人遺伝子組換オリゴペプチド-1、グリチルリチン酸2K
この製品の目玉の成分がこちらの『フィブロイン』です。フィブロインは絹糸に含まれるたんぱく質で、それを水に溶けるようにしたものが配合されています。
人肌に近いアミノ酸組成で肌に浸透しやすく、乾燥を防ぐと共に弾力とハリのある肌に導く成分です。皮膚刺激もなく大変優秀な美容成分となっています。
とっても高価ないい成分だよ
人遺伝子組換オリゴペプチド-1は、医学分野でよく使用される成分で、やけどの外部治療、創傷および外科的治癒などに利用されます。
化粧品としてはターンオーバーを整えるエイジングケア用の成分として配合されますが、外用塗布して効果があるのかどうか私には判断できないです。
高価な成分ではあるけど、分子量大きいし、角質を透過するのか疑問・・・
グリチルリチン酸2Kはスキコンにも入っている、よくある炎症抑制剤です。炎症抑制の目的で配合されています。
この製品の美容成分は「弾力・ハリの改善」「乾燥防止」「ターンオーバーの正常化」「炎症抑制」を行い、若々しくいることをサポートする成分が配合されています。
続いて、植物エキス類について見ていきましょう。
植物エキス類
アルニカ花エキス、アルテア根エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、カミツレ花エキス、スギナエキス、セイヨウキヅタ葉/茎エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージ葉エキス、トウキンセンカ花エキス
数が多いので、ざっくりと効能を列挙していきます。より詳しく知りたい方はリンク先のサイトを参考ください!
アルニカ花エキス:アルニカの花の抽出液。抗炎症・抗酸化作用があります。
アルテア根エキス:ウスベニタチアオイの根の抽出液。皮膚を保護&柔軟化して保湿する作用があります。
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス:ハーブティーで有名なセントジョーンズワートの抽出液。メラニン生成抑制による色素沈着抑制作用と抗酸化作用があります。
カミツレ花エキス:ハーブティーでおなじみジャーマンカモミールの抽出液。抗炎症作用があります。
カモミールとセントジョーンズワートはハーブティとしての効能も有名だよね
スギナエキス:スギナの抽出液。皮膚を柔軟化して保湿する作用と色素沈着抑制作用があります。
セイヨウキヅタ葉/茎エキス:セイヨウキズタの抽出液。皮膚を柔軟化して保湿する作用と抗炎症作用、及び抗菌作用があります。
セイヨウノコギリソウエキス:ハーブティで知られるヤローの抽出液。色素沈着抑制作用と抗酸化作用があります。
セージ葉エキス:抗菌力で有名なハーブ、セージの抽出液。抗菌・抗炎症・抗糖化作用があります。
トウキンセンカ花エキス:カレンデュラの抽出液。色素沈着抑制作用と抗酸化作用があります。
全部、皮膚刺激はほとんど無いとされている成分だよ
まとめると、この製品の植物エキスは「皮膚軟化による保湿」「色素沈着抑制」「抗炎症」「抗酸化」を軸に多種配合されていることが読み取れます。
刺激が殆ど無いものを選んでいることもあり、(美容成分と同じく)若々しくいることをサポートする成分が配合されていると言えるでしょう。
「内側から綺麗」を目指せそう!
防腐成分
ヒノキチオール、酸化銀
ヒノキチオールは、ヒバ油などから分離して得られる防腐剤です。生体毒性・皮膚刺激が低く「低毒性で広い抗菌作用を有する」良好な防腐剤です。
ただし、光で分解する性質があるため用途が限られている成分でもあります。
塗った後、光に当たれば防腐効果がなくなるから、皮膚常在菌への悪影響が少なくて逆にいいとも言える性質だよね
酸化銀は、人体に対して安全とされる防腐剤です。銀イオンが微生物の酵素活性を抑制する事で、抗菌性を発揮すると考えられています。イオンなので体内に侵入する心配が少なく、良好な防腐剤と考えられます。
まとめると、肌の刺激や毒性が少ない防腐剤が使われており、安心して使用できる構成だと言えるでしょう。
ただし、暗所保存したほうがいいかも。
その他成分
ホウケイ酸(Ca/Na)
ホウケイ酸(Ca/Na)は光沢付与剤です。肌に光沢を与えることによってトーンアップしたような感覚を与える為に配合されています。
この商品のレビューには「使ってすぐ肌色が明るくなった」とのコメントが多いですが、それは肌が良くなったと言うよりも、ホウケイ酸が光を乱反射して明るく見えているだけです。
まあ、「使用直後に感動を与えてリピートしてもらう」ためにいれてるんだろうね
「すぐに効果が出ると勘違いさせる商品」に飛びつく人が多いので、仕方のない施策だとは思います。ヘアオイルのシリコン的な立ち位置の成分ですよね〜。
化粧品全般に言えますが、使ってすぐ効果の出る商品はありえません。その場合は化粧品ではなく『医薬品』になります。皮膚刺激や毒性は無いので、入っていても問題はありません。
総括
【各成分まとめ】
化粧水の基材・保湿剤⇨刺激がなく、よく考えられている。
美容成分⇨高価ないい成分を配合
植物エキス⇨良好なエキス群
防腐剤⇨刺激の低い良好なチョイス
その他成分⇨リピしてもらうための策
全体的に肌への負担が少なく、良好な成分が配合されています。3ヶ月〜半年程度続けて使用すれば、肌の調子が根本から良くなってくると考えられます。
今の所、私が把握している高めの市販化粧水の中で一番いい成分構成をしており、化学者目線でも自身を持ってオススメできる商品です。
ちなみにココンと資本関係は一切ありません・・・。
ということで・・・
ココン ソワ ローション
成分評価:★★★★★
肌負担が低い上、良好な美容成分配合。根本から肌の調子を良くしたい方はぜひ使いましょう。
化粧水にある程度お金をかけれる方は、今日からココンに切り替えましょう。
こういう良好な製品、増えていって欲しいですね。
ではまた!